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冬、夜がそして光りがこのうえもなく美しい季節・・・
ある夜明け、雲が目の前に湧きおこり、生れて初めて見るような壮大な空間を造り上げた。渦巻く無数の青や青緑、紅や黄金を全天に散りばめて、生れ、舞い上がりそして消えていく・・・。何か巨大なものが身悶えし、力と力がぶつかりあい、今まさに何かを生み出さんとしているような光景、私が今どこにいるのか解らなくなる。
鳥が飛ぶ。古より伝えられたる、ある神話の成就されるのを見せられているような、沈黙した力強い言葉が光りとなり満ち溢れる中で何かが私達に啓示されている。 その夜明けには、青い海の中に浸された木々の月影が雪の上に繊細な絵模様を描き、富士も満月に照らされて白く輝いていた。ところが、太陽の最初の光りが富士にあたると、突然、富士がまさに全山黄金色に輝きだした。それが始まりであった。
湖畔の湖もすこしづつ凍り始めました。やがてあの広大な湖も純白の雪原とかし、朝な、夕なには七彩に光を放ち、私達の心を捕えることでしょう。
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