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P.モーツァルト・オーナーの富士山・山中湖 “自然観察日記”
桃源郷の桃の花が咲き始めました。こんどの8,9日が満開です。この壮大な春の風景もぜひ楽しみにお越しくださいませ。9日(日)にご案内させていただきます。
桃の開花と共にご開帳される“香王観音”様は、本当に見事です。どんな時にも、生きる希望を与えてくれるような気がします。お顔が燃えてないのにどうしてあんな美しい微笑みを感じさせるのだろうと、いつも思います。そして月末にかけて、いよいよ‘このはなさくや姫の森’の2万本といわれるフジザクラが咲き、富士に春が訪れます。
もうすぐサクラの便りが各地から届く季節になりました。標高1000mの富士山麓の桜の季節は4月下旬です。そこで、毎年待ちきれず一足先に春を楽しみに出かけています。桃の里の“香王観音”様に会いに、それこそいそいそと出かけます。
甲府盆地は日本一の桃の産地で、4月初旬盆地の端から端まで、視界を全て何十万本という桃の花が埋め尽くします。純白に輝く南アルプス連峰や八ヶ岳の圧倒的な存在感と、麓を埋め尽くす春の喜びに沸き返る花の絨毯…。“眼福”と云いますが、自然の壮麗な営みをこんなとてつもないスケールで見せられますと、もう“天晴れ!”という言葉いがい思いつきません。よく“日本一の春の風景”といわれます。
この春爛漫を前にすると、身体が隅々まで晴れやかに笑っているように感じます。私達は自然の体内から、芽生えるように生まれてきましたから、根付いている母胎が健やかであることを知ることは、心ばかりか身体の健康にも良いものなのでしょうね。宮澤賢治の“ほんとうのたべもの”の‘ほんとうの’という言葉をかみしめるような思いがします。
桃の里の南山の中腹に、桃の花に包まれるように甲州真言七談林の一つ“福光園寺”という古刹が在ります。この時期には、晴れやかな花の風情に引かれてか人が訪れ、往時のにぎわいを取り戻します。そして桃の花の咲くように、秘仏とされる座像の“吉祥天女”仏と“香王観音”様がご開帳されるのです。
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山中湖が22年ぶりに全面凍結しました。あの広大な湖がまっ白で、白雪の富士とみごとな光景を作っています。雪の降るのがめずらしく、宝もののように冷蔵庫にしまっていた南国徳島
から引っこして、全面凍結した山中湖を初めて見た時の‘アァ〜!やぱっり天上の海なんだ〜’と感慨ひとしおだった頃を思い出します。 だって、あの広大な湖面を車が‘チョロQ’みたいに走り回ってるなんて生まれてはじめて見ました!昔の小学校の木の椅子に、生まれたての子供を乗せてワイワイキャーキャーすべったスケートや、氷に穴をあけて‘ワカサギ釣り’を楽しみました。
親子4人つららになる予定だった冬が、待ち遠しいワンダーランドになっ てしまったのです。不思議な穴の奥から緑色の燐光を放ちながら上がってくるワカサギはまさに‘公魚’の字のごとく天の魚でした。湧き立つ湖水が氷を打つドォ〜ン、ドォ〜ンという音は天の太鼓に思えました。‘
どうだ!’といわんばかりに富士の笑い声が聞こえてくるような天晴れな日々でした。全国に有名だったこの冬の風物詩が絶えて、もう22年もの歳月が過ぎ去ったのですね。この冬はチャンスです!よろしければぜひお越しくださいませ。
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