ペンション・モーツァルト周辺の環境を、ご紹介いたします。
四季折々の風景をご覧ください。
■ 春
山中湖は標高1000mにあります。皆さんのところでは、見上げる雲の上になりますね。「ああ、あの雲の上で寝たんだな。」って思ってみてください。おかげで、春の訪れはゆっくりです。憧れの気持ちが魔法をかけるのか、どんな小さな春の足音にも心がときめきます。食堂の前に広がる森の木々が芽吹くとき、ある朝一斉にまるで赤ちゃんが力むように真っ赤になってビックリします。そして、一木一草すべてが微笑むように、笑うように躍動しはじめます。ことのほか見事なのはから松で、枝先をつつむ霧さえ染めてしまう蜻蛉の羽の翡翠色です。森の下には一面にスミレの花が敷きめ、貴重な鈴虫草の群落が浮島のように点在し、不思議な花をつけています。珍しい東国三つ葉ツツジや、可憐な乙女が恥じらうような富士桜が咲くのもこの時期です。歌のつぼみのような小鳥たちを迎える準備ができました。
夏 ■
枝先に純白の炎をともしたようなヤマボウシの花がさわやかな高原の風に揺れている。オオルリが美しく鳴き交わし、あの懐かしい心おどる夏がまた訪れるのだ。ノスタルジーの中に幾重にも積み重ねられた美しい緑の夏。私たちの命が潮のうねりの高まるように成熟してゆくあの夏日々。夏の楽しみの始まりは、小鳥たちの歌声に目覚めることです。夢うつつに聞くと、天上の音楽の鳥かごに入れられたみたいですね。特に郭公は なんといっても高原の名士、こんなにあなたを心待ちにしています。
■ 秋
富士の秋というと、目を見張るばかりの見事な紅葉も何もさておいて、なんといってもキノコ!です。秋、富士山は日本一のきのこの山になるのです。二度と出てこれないといわれる樹海もなんのその、縦横無尽に駆けめぐり、宝の山を見つけます。真っ赤なきのこ(タマゴタケ)や黄色のきのこ(カベンタケ)、マッタケ、はったけ、こむそう、あしなが、けたぐり、みねごし、森の妖精、etc。グルメもうなるその味は、アガリスクなんかメじゃない薬効も秘めてます。是非一度ご一緒しませんか。秋の高山植物のお花畑は、ただ美しいではすまされない、零下30度の厳冬を耐えて生き抜くその命の尊い営みに深く頭を垂れます。
冬 ■
月の光の木立の中に、“妖精”が写っていると有名になった写真。どこに写っているか、お分かりになりますか?
冬はそのすべてが魔法のかかった世界、神々の司る季節です。1人目は、夜明けの富士、突然真っ赤に染まると度肝を抜かれます。やがて黄金色に発光し、いつしか汚れなき純白の富士に帰っています。目に見えるはずのない時そのものが、その神聖な姿を現したような神秘な気持ちに打たれます。2人目は雪、白以外のすべての色を消して、周りすべてを聖なるお御堂に変えてしまうのです。3人目は星、 富士山頂をわたる壮大な銀河、シリウスやスバル、真っ赤なアルデバラン、オリオン大星雲、あまりにも明るく輝く神々に、すぐ手が届きそうな錯覚を覚えます。横になっても、あの宝石箱をひっくり返したような星の残像が眼に残り、自分が、ポッカリ宇宙の中に浮かんでいるような気がします。冬は、他の季節にない美しい体験を私たちに送るのです。
P.モーツァルトの庭から
P.モーツァルトへ続く小道を入ってくると、最初にこの看板が目に入ります。奥の敷地は駐車場になっています。
看板から少し道を戻ると、建物へ向かう敷地への入り口が。苔生した石垣の門が、やさしい空気で迎えます。
門の手前を振り返ると、テーブルとイスの置かれたくつろぎスペースが。早朝の散歩後の休憩、午後のひとときをのんびりすごしたくなりますね。
石垣門を入って建物へ。建物の周りは、樹木で覆われ、いつでも新鮮な空気をお部屋の中へ運びます。
日の光もやさしく差し込む庭の緑。
建物への道の脇では、こんな石仏も出迎えてくれます。
ペンション・モーツァルト 0555-62-3364 〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野509-38