山中湖　ペンション・モーツァルト　===　PENSION MOZART　===

モーツァルトは出会いの場

山川紘矢

モーツァルトは出会いの場

こんにちは、紘矢です。

モーツアルトの集いから帰って着ました。御殿場駅まで、半田さんの運転する車で送っていただき、谷口よしえさんと真知子ちゃんと一緒に御殿場線、小田急線を乗り継いで帰りました。幸い、行き当たりばったりで電車にのるのですが、連絡もぴったりでとてもラッキーでした。山梨県と静岡県の境にある籠坂峠は路面が凍っていると恐ろしいのですが、幸い、とてもスムースに何の危険もありませんでした。半田さんによりますと路面が凍った夜は運転が大変なようです。以前、雪で渋滞し、大変な目に遭ったそうです。

僕達はもう何年も前から、山中湖のペンション・モーツァルトの西岡さんに呼んでいただいて、そこでお話の会をしています。

実は、モーツァルトでの自分たちの立場が今一つ、良くわからず、自分たちの役割は夕食の後にお話をするだけでいいのか、もっと、何かを期待されているのか、自分の中で確信めいたものがありません。西岡さんともそのあたりを良く話し合えばいいのですが、なんとなく、流れに従って、いつもやっています。熱帯魚の水槽がいくつもあり、今回はスピリットダンスを居間で、がんがん踊るわけにもゆかず、スピリットダンスを期待していた方には申しわけなかったかもしれません。西岡さんから、瞑想と太極拳ぐらいのゆるやかなダンスをと言われて、そのとおりにしました。。確かに、宝石のように美しい熱帯魚はデリケートでしょうから、狭い場所で大勢での激しい動きは良くないでしょう。

西岡さんはなんでもあっという間にものごとを完璧にマスターしてゆくので、僕はいつも驚きます。望遠鏡で宇宙を観察すること。コンピューター、熱帯魚、猫、フランス料理、富士山の自然観察、きのこ、芸術、詩、音楽、映画，哲学　歴史などなど。

モーツァルトでは、自由な時間が多い方がいいのでしょう。プログラムはほとんどなく、自由にしておき、そこで出会った本を読むとか、人と深く話し合うというのがいいのでしょう。そこから、仲間ができ、特別の出会いが始まるような気がします。アシジの聖フランチェスコが好きな人、スペインのカミーノを歩いてみたい人、シャスタ山に興味がある人、パウロ・コエーリョが好きな人、いろいろな方との出会いがあります。

モーツァルトに集められている書籍の数々は西岡さんの趣味の広さと深さを物語っているような気がします。おそらく、大半の方は西岡さんの人柄に惹かれてモーツァルトにやってくるのでしょう。

沢山ある本はどれも興味深いのですが、なかなか簡単に読める代物でもありません。「リルケ全集」が並んでいたので、取り出してリルケの詩を読んでみたいなと思いましたが、その上に何層にもなって、いろいろな本が積み上げられているので、今回はあきらめました。

映画、レコード、ヴィデオなどのコレクションも驚くほどあるのですが、そのどれもが簡単には手に入らない芸術性の高いものだけというところに僕は感心します。

僕達のお話の会にはいつも谷口よしえさんが来て、歌ってくれます。谷口さんは西岡さんの秘蔵っ子みたいで、モーツアルトの歌姫だな、と僕は思っています。彼女の澄んだ美しい歌声がまた、モーツアルト好みというか、モーツアルトの雰囲気にとてもあっているような気がします。

谷口よしえさんと会ったのもモーツアルトでした。「スピリットダンス」のＣＤを作る時、ぜひ、彼女の歌をいれさせてもらいたいと思ったのでした。中山博文君の曲に歌声を入れた「月下舞曲」とカッチーニの「アヴェマリア」の２曲が入りました。その澄んだ歌声は聞く人の心をいやす声で、ダンスの時も踊りながら一緒に歌うこともできます。

今回のモーツアルトでも谷口よしえさんがいつものように歌ってくださり、みんな、感動しました。

「地上の星」「サウンドオブミュージック」「さとうきびばたけ」「いつも何度でも」「船出」「「宵待ち草」「ふるさと」「イマジン」カッチーニの「アベマリア」と、どれもすばらしい歌声でした。みんな、僕の好きな歌で、おなじみの曲です。とくに今回は竪琴の音に合わせた演奏もすばらしかったです。

冬の季節には富士山の五合目まで登るわけにはゆきませんが、冬の富士山は真っ白く雄大で美しかったです。

今年もまた、モーツアルトでいろいろな出会いがあることでしょう。いつか、モーツアルトで、西岡さんの人柄にふれてみてください。

成瀬台から愛をこめて