渡辺 康 / 陶芸家

「ビュウビュウー、ゴウーゴウー、風が吹いて、もう笑うしかないような厳しさです。が、そんな場にこそ判りやすく、Simpleな生命がある。“ 只、在る ”奇跡に深呼吸する。」 やっさんらしい、とびっきりの言葉だ! 僕たちは宇宙という大地から芽生えた。このワンネスにしっかり根をはり、その乳を吸い、頭の中で花を咲かせ、宇宙に散華を返す。こねる土ひとつも宇宙のものだ、仇やおろそかにはできはしない。 まず、こんな生き方ができる人はめったにいないでしょう。北海道の原野を走っていたSLのだるまストーブ付き車掌車を根城に、デーンとただ富士だけが存在する朝霧高原「風の丘」 に、年収!ウン十万円で暮らす。それなりの人品ゆえにできること。“精神安定剤”が歩いてるようなもので、いつ行っても世界中から居候やら、アーティストがやってくる。観音様のような奥様と、自由闊達な空ちゃん、のはらちゃん、二人の愛娘の王国だ。心が大手を振って、裸で闊歩している。風呂は零下二十度でも露天、何一つ遮るもののない360度満天 の星と結婚したみたいなものだ。心が生き生き自由にならないわけがない。このすばらしい人生と、それを創り上げた富士に諸手をあげて乾杯!
>> 「富士天空」